ウルトラバナー横テキストバナー

HOME > BLOGS > IT人材育成とCIOの役割 (高橋 秀典) > IT人材育成にスキル標準「UISS」を有効活用する 〜その2...

IT人材育成とCIOの役割

IT人材育成にスキル標準「UISS」を有効活用する 〜その2 「ITSS」との違い

 

UISS登場! 〜ITSSとの違い〜
 
 先行して発表されたITSSは、ITサービス企業の考え方を元に、システム開発プロジェクトを中心に策定されています。当初多くのユーザー企業は、その内容を反映してか終始傍観者の立場を取っていたのも事実です。また、先回お話ししましたように、ITサービス企業の多くが、ITSSを適切に活用できなかったことも、ユーザー企業での盛り上がりを妨げた要因の一つでしょう。
 
 また別の観点では、多くのユーザー企業では、「経営層」、「IT部門」、「IT活用部門」それぞれの立場として、ITに関わる役割が明確になっていない場合が多いと言えます。また、IT部門自体もビジネス環境の変化や情報技術の進展に、継続的に対応できるための「機能」が体系立って整理されていない状況です。それに関らずコスト削減・効率化を目的に、IT部門の機能の多くを、情報子会社を含むアウトソーサに切り出す傾向が強くなっています。そのため、システムの発注者、活用者としての意識が薄れ、本来自らが担うべく役割すらITベンダなど外部に依存する様になりました。その結果、「戦略的なIT」を企画立案・活用するスキルが空洞化してしまったと言えるでしょう。 
 
 競争がますます激化、グローバル化していく中で、それらを見直しIT部門のあるべき姿を定義し、自社内のIT人材のスキルを高める必要が生じてきました。 さらに、ユーザー企業のIT部門は、システム構築の重要性もさることながら、構築されたシステムをビジネス部門や顧客にサービスする時点が本当のスタートになります。また、企業自体のメインビジネスを支えるという観点から、経営戦略を取り込みIT戦略として具体化し実践することも重要なミッションです。
 
 UISSは、こうしたユーザーの声を背景に、2006年6月に第1版が発表されました。その後改訂され、2007年6月にV1.1としてさらに分かりやすくなり再登場しています。 UISSは前述の視点により、ITSSに比べて広い範囲で策定されています。図のタスクフレームワークでも明確ですが、UISSは経営戦略をIT戦略として企画立案する部分と、IT部門からビジネス部門やさらにその先のエンドユーザーに対する支援のためのシステム構築・運用・維持・改善の観点で網羅的に定義されています。(網がけ部分)
 
 〜その3につづく
 
タスクフレームワーク(出典:経済産業省)
2008012801.jpg

go_to_top

ページの先頭へ戻る