北海道NECユーザー会の研究会で、UISS簡易導入手順を先行して適用しました。
かなりの評価で満足度の高さに驚きました。今回はその内容をお届けします。
Fast Track UISS
「UISS導入手順は理にかなっている」と、高い評価をされる企業は多いものの、一方では時間とコストがかかりそうで、手を付けるにはハードルが高いと言う声も聞きます。
情報システム・ユーザー協会(JUAS)は、IPAの委託事業としてUISSの改善・普及活動を続けていますが、今年度は企業活用に軸足を置くと、宣言しています。
先の課題も、活用を促進するためには早急に解決すべきと認識しており、今回の企画につながっています。
簡易手順は「Fast Track UISS」と名付けられ、実証実験、および10月の情報化月間での告知を経て、12月に正式発表の予定です。
テンプレートを活用することで、導入の時間とコストを大幅に短縮する仕組みとなっています。
図のように、簡単なやりとりでタスク(機能)と人材像のテンプレートを使える形です。
出来合いのものを無理やり使うのではなく、またベンダーにカスタマイズさせるわけでもなく、自社の考えに合わせて手直しできる機能を持っています。
もちろん、要求分析からスタートする通常の手順と比較すると、完成度は低くなるのは仕方が無いことですが、まず取り掛かるには十分なものが出来上がります。やってみて気付きを得て、議論して考え方を反映させるというサイクルを実現することが可能になっています。
正規手順の考え方を理解した上で、この簡易手順を使う必要のあることは、言うまでもありません。
北海道NEC研究会での成果
北海道NECユーザー会の有志で構成される研究会において、UISSを取り上げることとなりましたが、せっかくなら説明会よりも実際に手を動かしてもらったほうがいいだろうということで、先の「Fast Track UISS」を先行して使っていただくことになりました。
本来は、JUASにて実証実験のワークショップを実施の上で公表する流れですが、タイミングとニーズが一致し、企画元のJUAS、スキル管理ツールを提供しているSSUGの承諾を得て、札幌での先行実施の運びになったということです。
7月から8月にかけてワークショップ3回形式で、8社が参加しUISS簡易導入を実施しました。
図の赤△印の3回です。
<参加企業>
・ ㈱あらた
・ ㈱HBA
・ ㈱田中組
・ ㈱ポータス
・ 北海道旅客鉄道㈱
・ ㈱北海道ジェイ・アールシステム開発
・ ㈱モロオ 他1社
<参加各社の課題>
①日常業務に追われ、人材育成に手が回らない
②経営層から情報システム部への設備投資の理解が得られない
③ITが経営にどれだけ貢献できているのか不明確
④企画提案ができる人材が不足している
⑤組織体系のあり方や、必要な能力が明確化されておらず、人材育成(スキルアップ)の方向性が見えない
⑥各セクション(企画・開発・運用・ユーザー指導など)のスキル継承
<参加しての成果>
①自ら体験することで、UISSの導入プロセスやアウトプットが理解できた。
②今までの自分たちには、人材育成に対して希薄であったことが分かった。
③テンプレートを活用することにより、短期間でポイントが分かり易く、それほどパワーを掛けずに、 実際自社に導入する方法が体験できた。また、大まかな傾向値は導き出せたと感じている。
(簡易手順にとしては現状の水準を良く表していた)
④個別に講師からフィードバックを受けることにより、自分自身で把握していた以外の発見ができた。
⑤ITだけではなく、企業戦略に関するスキルも必要であることが今回の実施を通して理解できた。
⑥現状のキャリアに合わせてキャリアフレームワークを作成したため、いびつな設定になった。
会社の求める要件を満足する、目指すべきキャリアとして作成すべきであり、そのために『要求分析』を行なう必要性が理解できた。
⑦自社と情報子会社に必要なタスク・スキルの範囲が明確化された。
⑧タスク毎のフレームワークから、企業の問題点や課題の認識ができ、現状スキルの把握と強化すべきポイントが明確化された。
⑨自社のビジネスに沿った人材像の策定とキャリアパスが明確化された。
<今後のアクションなど>
①UISS全体の考え方は理解できたが、個別の奥深いところまでの把握は今後の課題
②人材像とタスクの関連付けの理論は理解できたが、実行フェーズは難易度が高く、相当な試行錯誤が必要
③IT部門としてどうあるべきか検討が必要(要求分析の実施)
④IT部門と情報システム子会社の役割分担を明確化
⑤スキルの粒度についてはちょうど良いが、業界標準の専門用語については 自社の業務内容にあったものに見直す(用語集の作成など)
⑥回答ランクに補足説明を追加する
(回答ランクは、企業によって回答が分かれた。標準がフィットした企業もあり)
⑦数年先を見据えた人材育成を計画(教育体系の策定など)
⑧PDCAサイクルを通じての改善(運用の継続)
⑨社内への展開準備(社員への周知徹底など)
JUASでのワークショップ
先行して実施した北海道NECユーザー会の研究会の成果も活かし、JUASで9月後半から簡易導入のWSが開催されます。
当初の2回は実証実験ということで、限られた範囲での実施になる予定ですが、来年1月からは一般参加が可能な形で募集される予定です。
これは、スキル標準導入に踏み切れずにいた企業にとって朗報です。






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