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IT人材育成とCIOの役割

言行不一致?! 『人材が最重要』、多くのCIO・IT部門長の方々が発言されますが、どのように具体化していますか?

 

最近、ユーザー企業のCIO、IT部門長の方から、IT人材の育成に関する相談を受ける機会が増えました。経営トップが掲げる戦略をサポートするために優秀なIT人材を確保しておくことが、いかに重要であるかということが、ユーザー企業の間でも強く認識されるようになってきた表れではないでしょうか。

 しかし、このように人材についての重要性を話される一方で、対応策に関しては貧弱な企業が多いのが現実です。まさに「言行不一致」の見本のようなものです。

 

人材育成を念頭に置いた取り組み

 IT人材の育成というテーマに取り組むにあたって、まず欠かせないのは、「あるべき姿(To Be)」を描くことです。
 その際に、いきなり「人材像」をイメージして必要な「ITスキル」や「コンピテンシー」に着目するのではなく、まずはIT部門や情報システム会社に必要だと思われる「ファンクション(機能)」を考えてみるというアプローチを取ることが重要です。

 つまり、自社のビジネスを支えるために、IT部門・情報システム会社が持つべき業務機能をあらためて定義し、その機能を回していくために必要な要素として「スキル」を位置づけるというやり方です。

 このように機能視点でTo Beをまとめておけば、「仕事を進める上で、どういったスキルが必要なのか」についての関係者のコンセンサスが得やすくなるし、業務機能設定の次の段階である「人材像」を考えたときに、その責任範囲を機能レベルで明確化することや、持つべき「ITスキル」・「コンピテンシー」で表すことも可能になります。

 また、アウトソーシングすべき機能とそうすべきではない機能の切り分け、情報システム会社との機能上での役割分担の明確化──といったことにも活用できることになります。 
 このような、ファンクションを切り口としたTo Beの策定は、情報システムにかかわる方であれば元来得意とするところのはずです。しかも、責任者やリーダーが音頭を取れば、すぐにでも実行に移すことが可能です。UISSは、その強力なツールとなるでしょう。


責任者、推進者に求められること

 CIOや責任者、また人材育成推進者に求められることをまとめると、次のようになります。

・組織の人材ポートフォリオを確実につかむ
・組織力(弱み、強み)を明らかにし人材投資のPDCAを廻す
・組織に必要なTo Be業務機能を策定し、機能観点で社員、派遣、情報システム会社、ベンダの役割分担を明らかにして効率的に総合力を上げる
・適材適所の実現、将来を視野に入れた効果的アウトソース
 コア機能、非コア機能の切り分け
・仕組みを策定するだけでなく、PDCAサイクルに基づいて継続的に運用し、改善へとつなげる

 

IT部門の現実と責任者の姿勢

  実際にコンサルティングの中で感じるのは、CIOやIT部門責任者の考えが、現場のスタッフ、とりわけ中間管理層との間で共有できていないということです。こうした状況では、人材育成を推進したところで十分な効果は期待できないでしょう。責任者が発するメッセージや行動から浮かび上がる姿勢は、関係当事者のモチベーションに直接的に作用するからです。責任者の方々には「考えを伝える」だけではなく、自ら率先して「現場に下りていく」というぐらいの意識を持って、主体的に取り組んでいく必要があります。

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