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IT部門は戦略的IT活用の担い手たれ

IT部門 ガキの使いやあらへんで!! 《その16》:マネジメントシステムでIT要件を切り出せ3

マネジメントシステムとは?

 さて、ここまで読んで、これは果たしてITアーキテクトの仕事なのかと疑う方もいるだろう。 しかし、ビジネス・コンサルタントたちがIT導入 のプロジェクトを請け負って、その中で戦略フェーズを進めているという現実に目を向けてもらいたい。 彼らは、マネジメントシステムを作り上げて終わるの ではなく、そこから更にIT化する業務や予算を切り出して行くのである。

 

マネジメントシステムとは?
 

  例えば、本連載の前々回《その14》の図3を発展させると、下図のようになる。 限られた経営資源で施策を達成するためには、どのようなITが必要となるか検討し、案件を切り出して行くのである。
こ の図はマネジメントシステムの末端のアクションにシステム名を記載しているだけだが、ここに予算やスケジュールなどを書き加えることにより、IT戦略を切 り出して行くことが可能となるのだ。 このようにして、早い段階で、IT導入に関する「戦略・目標」を明確し、業務とITの関係について固めておくのだ。  これによってIT導入を行うお膳立てが整うことになるだろう。

 

 

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ユーザー企業の多くは、ここまでコンサルタントに任せたなら、その後のIT導入まで一気通貫に担当してほしいと考える。 なぜなら、ここまでの背景を熟知したコンサルタントに任せれば、プロジェクトの目標や要件がぶれて泥沼化することを防げるからだ。
  こういったことから、ビジネス・コンサルタントたちがIT導入プロジェクトの元請けを引き受け、システムインテグレーターがその下で使われるという構図に なるのである。 ただし、上流のコンサルティングと下流のシステムインテグレーションの両方に熟知した人材は極めて少ない。 そこで、ぜひIT部門もこう いった上流工程の方法を身につけ、戦略的領域からプロジェクトを進めることを期待する。 こういった両刀使いの人材が、今の時代に最も求められているの だ。

 

CPMへの発展

 

 IT部門が戦略的分野に踏み込むべきもうひとつの理由として、多くの企業でERPシステムなどの基幹系システム、業務系システムの導入が一段落し たことがあげられる。 多くの企業は今後、経営戦略や経営管理に関する情報系のシステムを導入したいと考えている。 好例が、ERPシステムの上に乗る、 CPM(Corporate Performance Management)またはBPM(Business Performance Management)、EPM(Enterprise Performance Management)と呼ばれる経営管理システムであろう。 ただし、残念ながらこの領域に関する方法論は極めて乏しい状況にある。
 現状、既 存のマネジメント・レポートを置き直すだけの安易なシステムを見受けるが、それでは投資に見合う結果を得るのは難しい。 これからの経営管理システムは、 財務的な管理リポートを出力するだけものや、既存の経営管理システムのリプレースではなく、その名が示すように「全社的」な成果を統合的に管理しできるも のでなければならない。 つまり、「経営の三角定理」のバランスを全社的かつリアルタイムに把握し、適時意志決定できるようなものが求められているのである。

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