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海外事例

イーベイ、サーバ仮想化環境に100TBのニンバス製SSDストレージを導入

ストレージ・ラック・スペースが半分になり、消費電力が78%減少、I/Oパフォーマンスが5倍に

2011/08/03

 オンライン・オークション・サイトを運営する米国eBayが、仮想マシン(VM)の大規模な展開を求めるビジネス部門のストレージI/O要求への対応に苦慮したとき、品質保証(QA)部門は、HDDベースのアレイをSSDストレージに置き換えるというアイデアを思いついた。

 1年間で100TBのストレージを置き換えた後、標準のストレージ・ラックで50%の省スペースが実現され、消費電力も78%減少し、I/Oパフォーマンスは5倍に向上した。この高速化のおかげで、eBayでは、新しいVMを稼働させるまでにかかる時間を以前の45分から5分に短縮できた。

 EBayのQA部門は、米国Nimbus Data SystemsのモジュラSSDアレイを展開する前は、NASとSANを使っていた。EBayは1年前、まずNimbusの2U SSDシステム「S-class Flash Storage Systems」1台とストレージOS「HALO」を導入した。

 現在、EBayは12台のSSDアレイを使っており、その容量は、以前使っていたHDDの容量に匹敵すると、eBayのQAシステム管理マネジャー、マイケル・クラフト(Michael Craft)氏は語る。

 「1ラックのSSDストレージは、他のストレージの8~9ラック分に相当する」(クラフト氏)

 EBayのQA部門は、約200台のマシンでVMware ESXベースの仮想サーバ4,000台以上を稼働させている。この物理マシンの半数にSSDプライマリ・ストレージが接続されている。同社はストレージ上のテンプレートからVMのクローンを作成している。

 SSDの導入が実を結んだことから、eBayはこの技術の利用を拡大しようとしている。

 「SSDは、これまでは仮想環境でのみ使ってきたが、より広いニーズに対応できるため、利用を拡大するつもりだ」(クラフト氏)

 eBayのQA部門は昨年、NFSプロトコルとFibre Channelをサポートしながら、ブロックベースのiSCSIプロトコルへの移行に乗り出した。クラフト氏によると、SSDは、ライン・レートに近い10 Gigabit Ethernet(10GbE)iSCSIパフォーマンス、すなわち約170,000 IOPSをVMwareホストに提供することがわかったという。

 SSDは通常、HDDストレージより格段に高価だが、クラフト氏は、Nimbusのアレイのコストは以前のストレージ並みだと語った。同氏は、以前使っていたストレージのメーカー名を明らかにしなかったが、Nimbusの広報担当者は、それはNetAppとHP(3PAR)だとしている。

 NimbusのCEO、トーマス・イサコビッチ(Thomas Isakovich)氏によると、eBayは、15,000rpmのHDDが使われていたNetApp環境などをNimbus製品でリプレースしたという。

 イサコビッチ氏は、Nimbusが他の多くのSSDストレージ・ベンダーと違う点として、従来のストレージをSSDで補完することを目指すのではなく、ハード・ドライブを代替するものとしてSSDを位置づけていることを挙げている。

 「われわれは、ホット・データに高速にアクセスするためのストレージや、ハイエンド・ワークロード用のアプライアンスとして、われわれの製品を打ち出してはいない。われわれのハードウェアはドライブではなく、カードだ。100%フラッシュ・ベースであり、フルOSとセットになっている」(イサコビッチ氏)

 Nimbusの競合ベンダーとしては、SSDを全面的に採用したストレージ・アレイを製造する米国Violin Memoryや米国Texas Memory Systemsなどがある。イサコビッチ氏によると、Nimbus製品は、1TB当たり1万ドルで価格が設定されている。フラッシュ・モジュールと呼ばれる2Uアレイで2.5TB、5TB、10TBモデルが用意されている。最大25のモジュールを6Gbps SASバックボーンでクラスタ化できるという。

 クラフト氏は、eBayがNimbusの技術を気に入っているのは、展開しやすく、管理の手間が少ないからだと話している。

Computerworld

キーワード: SSD

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