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INDUSTRY REVIEW

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2012年の戦略的テクノロジー10大トレンド(後編)

ガートナーが予測する次なる重要技術とは

2012/01/06

「今日ITの世界で多くのシステムを形成しているテクノロジーは重大な岐路に立っている。今後5年間、モバイル端末からアプリケーション、サーバ、ソーシャル・ネットワーキングに至るまで、あらゆるものがITに影響を与え、企業は今からその準備を整えておく必要がある」と、調査会社の米国ガートナーでバイスプレジデントを務めるデビッド・シアリー氏は訴える。前編では、次世代トレンドのトップ5までを紹介した。

マイケル・クーニー ● text by Michael Cooney

(6)次世代のアナリティクス

 「ほとんどの大企業は、コスト・パフォーマンスの改善により、自社が取るすべての行動に対してアナリティクスとシミュレーションを実行できるレベルに達した」と、米国ガートナーの副社長であるデビット・シアリー氏は言う。データセンターのシステムはもちろんのこと、モバイル端末もデータにアクセスして端末本体でアナリティクスを実行できるだけの能力を備え、どこにいても最適化とシミュレーションを使えるようになる可能性がある。さらに、IT部門はコラボレーティブな意思決定を実現/追跡するアナリティクスの開発に注力することが可能になるだろう。

(7)ビッグ・データ

 ここ最近、ITリーダーの間でビッグ・データが大きな課題として注目されている。ビッグ・データという言葉は2009年に一般化したばかりだ。2011年2月にはGoogleで“big data”と検索すると290万件もヒットするまでになり、現在ベンダー各社はビッグ・データ問題の解決策としてさまざまな製品を売り込んでいる。ここで企業が気を付けなければならないのは、そうしたデータをすべて格納することなど不可能だという点だ。

 「膨大なデータを扱うには『Apache Hadoop』などの新しい手法があるが、こうしたテクノロジーを効果的に使うには新たなスキルを開発する必要がある」(シアリー氏)

(8)インメモリ・コンピューティング

 コンシューマー・デバイスやエンターテインメント・デバイス、さまざまなIT機器や組み込みITシステムにフラッシュ・メモリが多用されるようになる。さらに、フラッシュはサーバとクライアント・コンピュータのメモリ階層に新たな層を提供し、スペースや耐熱性、パフォーマンス、耐久性などの利点をもたらすはずだ。サーバやPCのメイン・メモリであるRAMとは異なり、フラッシュ・メモリは電源を切ってもデータが消えることはない。そういう意味では、電源を切ったり再起動したりしても消えてはならない情報を格納するディスク・ドライブに近いが、メモリのスピードも兼ね備えており、ディスク・ドライブよりはるかに高速である。データセンターでは比較的廉価で低品質のフラッシュが使われていることから、フラッシュの使用を最適化し、書き換え可能回数を最小限に抑えられるソフトウェアが不可欠になる。シアリー氏は、「ユーザーとITプロバイダーは、インメモリ・コンピューティングをクラウド・コンピューティングに匹敵する破壊的影響を持ちうる長期的なテクノロジー・トレンドとしてとらえるべきだ」と進言した。

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