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混迷を深める欧米と日本をよそに堅調なアジア経済、そしてクラウド

HP CLOUD & INNOVATIONリポート

2011/11/29

欧米の混乱をよそに、強い内需に支えられて堅調な経済成長を維持し続けているアジア新興国。その経済発展に対し、追いついていないのが企業のIT環境である。特に中小規模の企業においては、本格的なIT投資はこれからという状況にある。そこで注目されているのが、クラウド・コンピューティングだ。既存のIT環境というしがらみが少ないことから、アジア新興国では最も導入しやすいソリューションとなっている。

CIO Magazine編集部 ● text by CIO Magazine

経済発展を支えるクラウド

 ヒューレット・パッカード(HP)は10月18日、シンガポールでAPJ(Asia Pacific & Japan)向けのプレス・コンファレンス「HP CLOUD & INNOVATION」を開催した。参加したプレス関係者は、15カ国、約100人になる。そして、テーマは“クラウド”。HPがAPJにおける重点戦略として、クラウド・コンピューティングに注力するというのが主な発表であった。

 HPがAPJにおいてクラウドに注力するのは、経済同様、ITインフラや企業のIT環境も発展途上で投資モードにあるため。これからIT投資を始めるのであれば、初期投資を抑えられるクラウド・コンピューティングが最適解というわけだ。
 


東アジア市場の成長をテーマに講演したフォレスター・リサーチ バイスプレジデントのマイケル・バーン氏

 東アジア市場の成長をテーマに講演したフォレスター・リサーチのマイケル・バーン氏は、「アジアのチャンスは明日ではなく、今」と切り出した。

 欧米の経済が停滞する一方で、堅調な経済成長を維持し続けている東アジア経済を象徴するコメントだ。実際、東アジアの経済成長率は、20から25%になると予想されている。

 また、欧米企業のIT投資が現状維持を続ける中で、東アジアの企業におけるIT投資は、日本を除くと、8%の伸びを見せているという。ただし、これまでのIT投資が不十分であることから、「これでもなお経済成長に見合う十分なIT予算にはなっていない」とバーン氏。東アジアの経済成長のスピード、それに伴う社会の変化のスピードに対応できるのが、クラウドというわけだ。

 フォレスター・リサーチによると、クラウド・コンピューティング市場は2011年の407億ドルから2020年には2,410億ドル以上になると予想されている。しかも、同社に調査によると、東アジアはクラウド化への傾向が強く、クラウドの採用率が世界平均で38%のところ、中国が58%、インドが56%というように他国を圧倒している。これの傾向は、他の東アジア諸国にも見られるという。

 バーン氏は「アジアは成長市場の中でもユニークなポジションにある。つまり、クラウドのメリットを最も受ける地域である」と強調した。

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