CIO特別フォーラム2012 March リポート
2012/04/10本誌主催によるイベント「CIO 特別フォーラム2012 March」を3月22日に開催した。今回のテーマは「タブレットで変える経営と現場力」である。いずれはPCの代替となるとも言われているタブレット端末だが、その特性を生かすべく、新たな活用シーンが模索されている。CIO 特別フォーラム2012 Marchでは、その最前線となるソリューション、さらには多くの企業が課題としているタブレット端末のセキュリティ対策などのセッションを用意した。

アイ・ティ・アール
シニア・アナリスト
三浦竜樹氏
iPadをはじめとするタブレット端末は、ノートPCの代替になりつつある。基調講演で登壇したアイ・ティ・アールの三浦竜樹氏によると、ノートPCの販売台数の減少分、特にネットブックの市場が縮小しており、その分がタブレット端末に流れていると考えられるという。
ただし、企業におけるタブレット端末の採用となると少し事情が異なり、まだまだこれからという状況にある。そこで注目されているのが、個人所有のタブレット端末を企業内に持ち込んで使うことを認めるBYOD(Bring Your Own Device)だ。
「タブレット端末は、まだ製品サイクルが短い。今導入しても、2年後は古くなり、使ってもらえなくなる可能性もある」と三浦氏は指摘している。個人所有のものであれば、使ってもらえないというリスクを避けることができる。このほかにも、社員が自ら選んだ端末であるがゆえ、生産性を向上させられるのではという期待がある。
企業がタブレット端末導入に及び腰になる理由として挙げられるのが、セキュリティへの不安である。ノートPCとは別途のセキュリティ対策が必要となることから、IT部門としても新たな不安要素ということになる。

日比谷花壇
情報戦略本部
情報システム部 部長
木村正彦氏
こうしたことからタブレット端末のセキュリティ対策には多くの企業が関心を持っており、今回のイベントにおいてもセキュリティ関連のセッションを3つ用意した。1つは、GMOグローバルサインの中嶋康章氏が紹介した端末認証によるセキュアな利用環境。また、シスコシステムズの楢原盛史氏は、BYODか企業資産かに左右されないセキュリティの考え方を紹介した。そして、エムオーテックスの高橋慎介氏が、抑止の観点からのセキュリティ対策のソリューションを紹介した。このほかにも、シトリックス・システムズ・ジャパンからは、クライアント仮想化を用いたソリューションが紹介された。
セキュリティ対策の注意点として、楢原氏が指摘したのが「タブレット端末の導入目的をはっきりさせる」ということ。利用用途が不明な状態では、セキュリティ対策を難しくする。また、そもそも無駄なIT投資となってしまう可能性があるというわけだ。

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