
SOA(Service Oriented Architecture)ベースのシステムやWebサービスが普及するなか、多くの企業でデータ統合や複合アプリケーションの開発ニーズが高まっている。そんななか、データ統合に関連する作業を単一のプラットフォーム上で行うことで、迅速な統合を支援するのがインターシステムズの統合プラットフォーム「Ensemble(アンサンブル)」だ。以下では、Ensembleがどのように企業の統合プロジェクトに貢献するのかを明らかにする。
コンサルティング&教育サービス部 部長 佐藤比呂志氏
現在、医療分野において、電子カルテ・システムや患者の治療履歴などの情報を複数の医療機関で共有・統合する動きが活発化している。医療データを統合することで、より高度な医療サービスを提供していこうという考えに基づくものだ。
こうしたなか、地域での各医療機関のデータ統合・交換プロジェクトのプラットフォームとして導入が進んでいるのがインターシステムズの「Ensemble」だ。データ統合サーバだけでなく、アプリケーション・サーバの運用プラットフォーム、ポータル・サーバ、アダプタ、モデリング/コーディング・ツール、メッセージングの管理機能など、データ統合に関する包括的な開発・実行環境を提供するEnsembleのメリットを見込み、すでに米国、日本をはじめとする各国の医療機関が採用を決めているのだ。
もっとも、データ統合に対するニーズは医療機関だけに限らず、一般企業でも大きな高まりを見せている。インターシステムズジャパンでテクニカルコンサルティング&教育サービス部長を務める佐藤比呂志氏は、「データの保存や検索、共有、交換に対するニーズは医療分野だけでなく一般企業でも高まっている。医療分野のデータ統合における当社の豊富な実績は、現在多くの企業が直面しているコンプライアンスや内部統制などへの対策にも必ずや役に立つはずだ」と説明する。
メッセージ・トレースの画面例

では、Ensembleは具体的に企業にどのようなメリットを提供するのだろうか。
従来、データ連携、ビジネス・プロセスの統合、ポータルに見られる複合アプリケーションの統合、BAM(Business Activity Monitoring)を組み込んだシステム構築など、データ統合にかかわる作業を行う際には、それぞれの目的に応じて個別のツールや技術を適用せざるを得なかった。
しかし、Ensembleは“ユニバーサル・サービス・アーキテクチャ”の下、1つのデータ論理モデル、1つのリポジトリ、1つの開発環境、1つの実行環境、1つの管理環境によって、データ統合にまつわる作業を包括的にサポートすることができる。
例えば、データ連携に伴う共有メタデータ・リポジトリや変換エンジンを提供するほか、Ensemble内を流れるメッセージをトレースしてメッセージ・ウェアハウスとして格納しておくことで、社内システム全体の動きを一元的に監視するBAM機能を提供することもできるのだ。
また、システム同士を接続する際にはアダプタの開発が必須となるが、EnsembleではデータベースやERP(Enterprise Resource Planning)システムなどとの連携に必要なアダプタがあらかじめ250以上用意されているため、システム接続にかかわる作業工数を大幅に減らすこともできる。
もちろん開発作業は、コードもしくはグラフィカルな開発環境において行うことができ、そこで定義した業務ロジック(ビジネス・プロセス)をそのままEnsemble上で実行できるという点も大きなポイントだ。定義したビジネス・ロジックはJava、.NETのオブジェクトとして見せるなど、さまざまなかたちで他システムに公開することもできる。
「Ensembleを導入するだけで、データ統合に関する多様な要件を一元的に管理・解決することができる」(佐藤氏)
ビジネスの変化に柔軟に対応していくうえでは欠かせないデータ統合。その中において、Ensembleは一気通貫のオールインワン・パッケージならではの強みをこれからも発揮していくことだろう。 ■
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