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CIOの役割

ビジネスの問題解決には次世代のリーダーが必要

IT専門家もハイブリッド化する時代へ

2012/01/27

革新的で費用対効果の高いITを実現できるか否かは、人とプロセスおよびテクノロジーを理解する未来のリーダーの双肩にかかっている。

リック・スワンボルグ ● text by Rick Swanborg

新たな要職「ビジネス・ソリューション・デザイナー」を創設する企業が増加

 今日のCIOは、ビジネス部門の上級幹部から技術革新のさらなるスピードアップと費用対効果の高いITサービス導入を同時に求められている。その結果、一部の企業では、ITをベースとするビジネス・アイデアの発案と実行においてリーダー的役割を担う“ハイブリッド型ITプロフェッショナル”の地位を創設する動きが出てきた。

 こうしたハイブリッド型ITプロフェッショナルを「ビジネス・ソリューション・デザイナー」(BSD)と呼ぼう。彼ら次世代のITリーダーは、一般的に次のような資質を備えている。

●ビジネス能力を重視し、なおかつ担当職務に縛られない
 例えば、米国ユナイテッドヘルス・グループのメディケア&リタイアメント部門でCIOを務めるアリスター・ジャック氏は、「これまでのITリーダーはテクノロジーだけを扱う傾向があったが、未来のITリーダーは人材、プロセス、テクノロジーに等しく責任を負うようになる」と述べている。単にビジネス・リーダーの要望を書き留めるのではなく、会社が何を必要としているかについて議論を促すのがBSDの役目だ。

●テクノロジーの限界を知っている
 15年前にITは奇跡をもたらすと信じられていたことで、ビジネス・リエンジニアリングの流れは止まってしまった。BSDは社内のレガシー・システムやアプリケーション・アーキテクチャ、Web環境などがビジネスの力にどのような制約をもたらし、あるいは何を可能にするのか、しっかりと理解していなくてはならない。

●一流の交渉スキルを身に付けている
 BSDは、ビジネス・リーダーがどのプロジェクトを推進すべきか、またそれを遂行するためにどのリソースを使うかについて、現実的な意思決定を行えるようサポートできなくてはならない。プロジェクト・スコープを最小限に抑えながら優れたビジネス・バリューを達成するには、トレードオフのスキルが必要だ。また、基本的なITサービスの多くはアウトソーシングされていることから、BSDはITプロバイダーとの交渉で有利なソリューションを獲得する必要がある。

●好奇心旺盛である
 「CIOは既存システムのさらに先を見越せるITリーダーを必要としている」と、米国の大手航空機/防衛機器メーカーであるレイセオンのITフェロー、ジョージ・ボール氏は指摘する。知識欲と未来に対する好奇心は必須だ。イノベーター精神が会社に害になることはない。「彼らをトーマス・エジソンやスティーブ・ジョブズと考えるのだ」と、ボール氏は語った。

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