対人関係を磨く3つの簡単な方法
2012/04/02「柔らかいものほど固い(the soft stuff is the hard stuff)」という格言がある。これはそのままCIOの仕事にも当てはまる。他者と協働する方法が多岐にわたるようになった今日の状況を考えてほしい。
マデリン・ウェイス&ジューン・ドリューリー ● text by Madeline Weiss and June Drewry
変革と進化への対処スキル
多くの企業が、グローバル・シェアード・サービスや全社的なアーキテクチャおよびシステムを採用し、M&Aもしくはアウトソーシング契約に伴うまったく新しいビジネス・モデルに直面している。こうした中で必要になるのが、変革と進化にうまく対処する研ぎ澄まされた各種のスキルだ。
情報管理学会(Society for Information Management:SIM)配下のアドバンスド・プラクティス・カウンシル(APC)が先日開いた会合では、大手企業の“変身”を成功させた実績を持つCIOが貴重な教訓を授けてくれた。有効性が実証されているものとして、彼らが挙げたテクニックをいくつか紹介しよう。
●変化を嫌う人々を導くためのチームを結成する
●みんなが共有できる魅力的なビジョンあるいは目標を掲げる
●スタッフの理性と感情の両方に訴える
●目標とする結果を絞り込み、結果の計測手段も準備しておく
●オーナーシップ、コミットメント、アイデア・シェアリングといった概念を助長する
●双方向コミュニケーションを「執拗かつ飽きるほど」行う
●ある程度の成果がすぐに上がるようにして、人々の信頼とやる気を呼び起こす
これらのうち、あまりなじみがないかもしれない3つのテクニックについてさらに詳しく説明する。
(1)みんなが共有できる魅力的なビジョンあるいは目標を掲げる
コストを削減して収入を増やすという考え方は、目に見えるゴールのようにスタッフの関心を引くことはない。例えばNASAは、未知なるものを解き明かす使命について、「我々が行い、学ぶ事柄は全人類の利益につながる」と標榜している。同様に、米国ペプシコは自社の目標を「今日よりすばらしい明日を創る」ことだと宣言し、製薬大手の米国ファイザーは「より長く、より健康で、より幸福な日々を追い求める人類の挑戦」に自らを捧げているという。
読者の企業が追いかけるビジョンは、社員にはどのように伝わっているだろうか。CIOはしばしば、会社におけるITの役割についてのみ特化した展望を掲げがちだ。そうではなく、ITだけを見据えたビジョンをもっと崇高な目的に直接結び付け、人々の尋常ならざる意欲をかきたてるべきである。

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