新たな価値を生む革新的なITプロジェクトに学ぼう
2011/11/02IT部門とビジネス部門とを分ける、伝説のごとき“境界線”がぼやけ始めたら――あるいは完全に消え去ったら、どのようなことが起きるのだろう。イノベーションが「社員全員の仕事」になった場合、企業は何を達成できるのだろうか。
メアリーフラン・ジョンソン ● text by Maryfran Johnson
ビジネスの変革が成長を導く
CIO Magazine米国版の主幹編集者であるキム.S.ナッシュ氏によれば、「絶好調の企業には並び立つライバルはいない。そうした企業は先頭に立って競合各社のペースを定める」のだという。
そうした企業は新規市場に参入し、大金を稼ぐ。また、彼らは考え方を根本から変えるような分析や発見を次々とものにし、利益につながる新たなデータ管理方法を編みだす。さらに、シミュレーション・ツールを使って、「リスクの高い買収」を「成功する合併」へと変えることもできる。
こうしたエピソードはいずれも、第24回「CIO 100 Award」の受賞企業の話だ。2011年のCIO 100アワードを受賞した多くのプロジェクトに共通する顕著な特徴は、ビジネスの変革と企業の成長だった。また、これらのプロジェクトの多くは進化しつつある事業戦略の要となるものであり、一連の主要なITマイルストーンのうちの最新のものとして位置づけられているケースも少なくなかった。
今年の特徴と言えるのは、ビジネス・インテリジェンス(BI)、モバイル、クラウド・ソリューションを採用したプロジェクトが多かった点である。ただし、使われているテクノロジーの種類は、各企業を牽引するビジネスと同じくらいに多様だった。例えば、米国ドリームワークス・アニメーションはサイロ化されたオペレーションを1つのITインフラに統合することにより、2010年にアニメ映画を3作公開するという事業目標を達成している。また衣料品メーカーのGAPは、「iPod touch」に携帯POSシステムを導入し、短期な顧客の買い物に店員が店舗内のどこからでも素早く対応できる体制を整えた。
2011年のCIO 100 Awardの選考は300以上の組織を対象に行われた。選考対象となったのは、いずれも新たな価値を生み出すような非常に革新的なITプロジェクトや事業プロジェクトばかりである。選考には、業界の専門家、企業の元CIO、著名な学者など、総勢42人で構成されるパネル・メンバーがあたった。受賞企業とそのプロジェクトの詳細については、「CIO.com」サイトの当該記事で完全なリストを入手できる。![]()
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