Needham&Companyの上級アナリストであるチャーリー・ウルフ(Charlie Wolf)氏は「2010年はAndroidがスマートフォン界を席巻した。しかし、『iPhone 5』が発売されるのであれば、Androidの勢いは削がれる」と、語った。
ウルフ氏は6月21日朝、投資家向けにメモを発表した。同氏はメモの中で、IDCのデータを引用しAndroid OSの2011年第1四半期における米国市場シェアが2四半期連続で下落したこと、こうした現象が1年以上ぶりであること、同シェアは52.4%から49.5%へ下がったことから、Android OSの勢いに陰りが見えると指摘した。さらに同氏は、今秋に複数のキャリアがiPhone 5を発売すれば、Android OSのマーケット・リーダーとしての立場はさらに危うくなると予想した。
当然ながら、ウルフ氏のこうした分析はAndroidファンのコミュニティから大きな反発を受けている。「AndroidGuys」のライター、スコット・ウェブスター(Scott Webster)氏は、「複数のメディアがウルフ氏の指摘したシェアの縮小が比較的小さな規模であり、Research in MotionやNokiaのシェアを削ったのはまさにAndroidの力であると報じている」と、論じた。さらに同氏は、「Android OSにはデバイス、また価格に選択肢はあるが、iPhoneには端末にも価格にも選択肢がないというイメージが根強い」と、強調した。
「International Business Times」で記事を書いているエリアス・サミュエル(Elias Samuel)氏も、市場に流通しているAndroid OSを搭載したデバイスは種類が豊富であり、低コストのデバイスを消費者に提供する点においてiPhoneには勝ち目がない、と話している。これに加え、Android OSデバイスは多くの企業が参入、競争をしているため、iPhoneよりも、1.5GHzデュアルコア・プロセッサやLTE接続機能といった最新の技術が搭載されやすい、とも語っている。
Android OSは、2007年秋にデビューを飾ってからVerizonの「Motorola Droid」、Sprintの「HTC Evo 4G」など、数多くの人気スマートフォンに採用されてきた。2011年初頭に発表された米国の調査会社ABI Researchの研究報告書によると、2016年には全スマートフォンのほぼ半分がAndroidベースとなり、AppleのiOSデバイスのシェアはわずか19%にとどまるという。
また調査会社Canalysも2011年初めに、Androidが世界で最も売れているスマートフォンOSであると発表した。同社によれば、2010年第4四半期には世界でおよそ3,300万台のAndroidスマートフォンが出荷されたという。![]()
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