オープンな新しいプラットフォームに進化したSystem zの実力を測る
2011/12/27IBMメインフレームは、誕生から半世紀を経た今もなお、基幹系システムへの採用が続いている。その主な技術的特徴としては、高い信頼性・可用性・セキュリティおよび運用管理のしやすさなどが挙げられるが、これだけではIBMメインフレームの特徴を十分に説明したとは言えない。IBMメインフレームが組織にもたらすメリットを検証し、システム刷新後に得られるであろう利益を示すことができれば、IT部門だけでなく経営幹部からもIBMメインフレームによるIT基盤刷新に向けた賛同を得やすくなるはずだ。
進化し続けるプラットフォーム
IBMメインフレームの進化が止まらない。誕生から半世紀を経た今もなお、IBMメインフレームは着実に進化を遂げている。IBMはメインフレームに年平均1,000億円もの研究開発費を投資し、省エネルギー対策やオープン化など、市場の要請に合わせた技術革新を続けている。事実、IBMメインフレームは世界のハイエンド・サーバ*1市場でシェア40%を占めるなど、サーバ市場でも依然として大きな存在感を発揮しているのだ。
そこで以下では、「オープンな新しいプラットフォーム」へと進化したIBMメインフレーム「System z」が、ITインフラの課題解決にいかに寄与するかについて検証してみる。
業界初のハイブリッド技術でSystem z 1台にシステムを集約
現在、ユーザー企業が直面するITインフラ関連の課題としては、「ITコスト」「クラウド・コンピューティング」「ビッグデータ」――の3つが上位を占め、経営およびシステムの両面においてこれらの対策の優先度が高まる傾向にある。
まずITコストに関する課題として挙げられるは、増大する保守運用費用への対応である。多くの企業システムは、Windows、UNIX、Linux、メインフレームなどを異なるサーバ上で稼働させており、このことはシステム全体を複雑化させる要因にもなっている。また、こうした状況が、運用管理負荷の増大、システム利用効率の低下を招き、結果的に新規開発ではなく、毎年の運用・保守に多くの費用がかかる原因となっているのだ。
IBMではこれらを解決すべく、業界初の“ハイブリッド・システム”を提案している。このマルチアーキテクチャを採用した「IBM zEnterprise System」は、システムを構成する数多くの分散サーバを集約し、メインフレームも含めた一元管理を実現する。これにより、ITインフラ全体としての「運用管理負荷(コスト)の大幅な削減」が可能となるとしている。
例えば、某大手ASP業者では、x86サーバによるパブリック・クラウド提供環境をIBM zEnterprise Systemによるハイブリッド・システムに移行したことで、運用ワークロードの最適化が図られ、TCOを3年間で72%削減することに成功している。
ハイブリッド・テクノロジーによりSystem z 1台で企業内の複数のシステムが稼働可能
1台でクラウド環境の構築が可能に
2つ目は、ITコスト削減、災害対策、ビジネスニーズへの迅速な対応といった様々な課題に対する有力な解決策として、ますます関心を高めている「クラウド」への対応である。クラウドにも様々な形態があるが、止まってはならないコア業務のシステムと連携する「プライベート・クラウド」は自社内に構築し、切り出し可能な業務システムや期間が短期に限定されるような領域でのサービスは「パブリック・クラウド」を利用。両者が連携して一つの企業システム、すなわち「エンタープライズ・クラウド」として実現することで、コスト効率が高く、必要なサービスやリソースを迅速に提供可能な柔軟なインフラを構築することが可能となる。
軍事レベルのセキュリティと、止まらないシステムを追求する高可用性、高信頼性を提供するSystem zは、ミッション・クリティカルなシステムを支えるプライベート・クラウドにふさわしいプラットフォームとなりうる。また、オンデマンドでの拡張性に優れた仮想化環境を低コストで実現しなければならないパブリック・クラウド・サービスを行う企業にも、優れたコスト・パフォーマンスと運用の柔軟性を提供することが可能となっている。
System zを活用することで、プライベート・クラウドやパブリック・クラウドの構築だけなく、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドを融合した「エンタープライス・クラウド」の構築が実現できるのである。
System z はクラウドに求められるあらゆる要件を満たし、1台でクラウド環境の構築が可能
Netezzaとの連携でビッグデータの高速処理を実現
3つ目の課題は、爆発的に増加する情報、すなわちビッグデータへの対応だ。System zでは、ビジネス・アナリティクス処理を得意とするNetezzaとの連携により、あらゆる種類のデータベース処理を自動的にかつ高速に最適化することが可能となっている。例えば、銀行振込のようなトランザクション処理と、経営情報となる分析処理をシステムとして一元管理しつつ、それぞれの最適な処理システムに自動的に割り振ることで、処理時間を劇的に短縮することができる。
これまでは基幹系システムから必要なデータを抽出し、情報系システムにコピーする必要があったため時間がかかり、部門横断的な分析は困難とされていたが、System zとNetezzaを組み合わせることで、企業の経営層や分析業務を担うユーザーはSystem zに集積した基幹データを活用することができ、常に最新の情報に基づく判断が可能になるという。
あらゆる種類のデータベース処理を自動的に最適化
このように、企業の重要な基幹システムと情報を支える「オープンで複雑さを排除できるプラットフォーム」へと進化したSystem zは、将来にわたりビジネスの成長を支える、投資対効果の高いITインフラとして、ますます存在感を強めている。
*1 ハイエンドサーバー:販売価格が2000万円以上のサーバークラス![]()
保険大手アフラック(アメリカンファミリー生命)はある悩みを抱えていた。それは2種類のメインフレームを保有することによる大きな運用負荷であった。そこで同社が手がけたのが、保有する国産/IBM混在のメインフレーム・システムをIBM System zに統合するメインフレーム刷新プロジェクトだった。本資料では、同プロジェクトの詳細とその効果を明らかにする。
誕生から半世紀を経た今も、基幹系システムへの採用が続くメインフレーム。サーバ市場を見てもその存在感は依然として大きい。そうしたなか、信頼性や処理性能の高さ、ソフト資産の厚みなどで、今、再び世界中でメインフレームに対する評価が高まっている。その背景にある需要とは何か。各ベンダーの将来戦略の違いとは何か。専門家の意見を交えつつ、メインフレーム市場の最新動向を追う。
貴社のIT基盤は、この先10年も“有効なインフラ”であり続けるだろうか。「そんな先のことは分からない。目前の課題を解決するので精一杯だ」――おそらくこう答える方もいるかもしれない。大切なのは、先鋭のオープン技術を等しく取り込みながら既存資産との融合を図り、基幹IT基盤の中長期的な戦略を実行すること。そのためには、いかなるシステムをどう選択すべきなのか――その答えは、本文書の中にある。是非ご一読を。
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