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バックアップ時間を6分の1に短縮したジャパネットたかた

―― ストレージ最適化セミナー・リポート

2012/01/16
CIO Online Special

限られた予算の中で、ビジネス・インパクトを考慮しつつ、どこまでどのようにしてデータを保存しておくべきか。ビッグ・データ時代を迎え、多くの企業が難しい選択を迫られている。この課題解決のために、IBMが用意した1つの解が「IBM Storwize V7000」である。ジャパネットたかたをはじめ、同ストレージ・ソリューションを導入することで、今後の業務改善やビジネス革新に向けた成果をつかむ先進企業も登場している。2011年11月22日に開催された「ストレージ最適化セミナー」をリポートする。

ストレージ効率化へのイノベーションを提供

 今日の多くの企業を悩ませているのが、データ爆発の問題である。ソーシャル・メディアに掲載された投稿、スマートフォンから発信されるツイートやGPS信号、オンライン購入による処理レコードなど、これまでとは比較にならない規模と速度でデータの発生源が増殖し、社会の隅々にまで広がっている。こうしたデータの発生源の多様化は、企業にも波及しており、企業内の情報量は18~24カ月ごとに倍増するようになった。その結果、ストレージ容量への要求は年率約60%増加している(米国IBMの調査よる)という。ちなみに、このままのペースでデータが爆発していくと、5年後のデータ保有量は10倍に膨らむことになる。


日本IBM システム製品事業 ストレージ事業部の事業部長
山崎徹氏

 もっとも、データ保有量がどれだけ増加しても、そのペースに合わせてストレージ予算が手当てされるわけではない。せいぜい1~5%の増加にとどまっているのが実情だ。

 このギャップをどうやって埋めていくのか。「ストレージ最適化セミナー」の開幕にあたり、日本IBM システム製品事業 ストレージ事業部の事業部長を務める山崎徹氏は、次のように示唆した。

 「爆発的に増大するデータ運用のTCOを現状の予算規模に抑え、なおかつ迅速な意思決定を支えるためのデータ活用を推進していくには、ストレージの効率化が不可欠。そこに向けてIBMは、『データの適切な場所への配置』『ストレージ資源の利用効率向上』『物理データ容量の削減』という3つのアプローチに基づくイノベーションを提供していく」

 そして、このストレージ戦略における1つの“解”としてIBMが市場に投入したのが、「IBM Storwize V7000」(以下、V7000)である。

 「例えば、V7000の主要機能であるIBM Easy Tierは、人手をまったく介さないデータの自動階層管理を実現する。これにより、ごく少数のSSDを最大限に活用し、ストレージ・システム全体のパフォーマンスを向上することも可能となる」と山崎氏は語った。
 

SSD構成のV7000を導入し
絶大なレスポンス改善効果を上げる

 すでに多くの企業がV7000を導入し、成果を上げているという。

 テレビ、ラジオ、カタログ、チラシ、インターネットによるメディアミックスで急成長を遂げてきた「ジャパネットたかた」は、その代表的な企業である。事例セッションに登壇した同社 執行役員副社長の星井龍也氏は、次のように語った。


ジャパネットたかた 執行役員副社長
星井龍也氏

 「ITによって、さまざまな業務の変化をミクロの値でとらえ、改善を加速させていくという経営課題に応えるため、当社の情報システム部門では、“自社開発”によるスピード化と、“自社運営”によるシステムの安全運行をミッションとしている。そうした中で直面した基幹系システムと情報系システムの課題を解決するため、2011年8月にV7000の導入に踏み切った」

 同社では、データ保有量の爆発的な増加に伴う基幹系システムのデータ・バックアップ時間の増大、ならびに近年特にデータ分析において役割を拡大している情報系システムにおけるレスポンスの低下が課題であった。いずれも業務時間のロスを招く切実な問題であり、早急な解決が求められていた。

 そこで、SSD構成のV7000による新たなストレージ基盤を導入。既存のシステムが抱えていたI/Oボトルネックを解消することで、パフォーマンス向上を目指したのである。

 「検証の結果、基幹系システムのデータ・バックアップ時間を従来の6分の1(180分→30分)に短縮することを確認できた。情報系システムについても、検索レスポンス時間を3分の1(体感15秒→5秒)、バッチ処理時間を6分の1から12分の1へと、それぞれ大幅な短縮を実現している」と星井氏は、V7000をコアとするストレージ基盤によって得ることができた、と大きな手ごたえを語った。
 

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