独自の電子書籍リーダー「NOOK」にかけるバーンズ・アンド・ノーブルの挑戦
2012/04/17米国最大の書店チェーンであるバーンズ・アンド・ノーブルが、同社オリジナルの電子書籍リーダー「NOOK」の購入検討者を誘い込むべく、データベース増強とビジネス・インテリジェンス(BI)強化に取り組んでいる。その最終的な目標はもちろん、打倒アマゾン「Kindle」である。
キム S.ナッシュ ● text by Kim S. Nash

バーンズ・アンド・ノーブルのカラー・タブレット端末「NOOK Tablet」。今年2月に追加投入された8GBモデルの価格は199ドルで、アマゾンの「Kindle Fire」と同価格だ。
アマゾンの「Kindle」とバーンズ・アンド・ノーブルの「NOOK」の対決は、現代のコーク対ペプシ戦争である。両社とも勝ちを譲る気はさらさらないようだ。いずれも自社の最新タブレット型電子書籍リーダーを、単に読書をするだけでなく、Webブラウジングや映画鑑賞、ゲーム遊びといったあらゆるエンターテインメントに適したデバイスだと売り込んでいる。
2社のうち、より規模が大きく年商も高いアマゾンのほうが販売しているデバイスの価格が安い。一方のバーンズ・アンド・ノーブルは、アナリティクスに注力し、電子書籍リーダーの購入検討者を誘い込むことによってライバルの裏をかきたい腹だ。
2年ほど前、バーンズ・アンド・ノーブルは十数個の独立した販売/営業/顧客情報データベースを利用していたという。「マネジャーらがこれを分析したいと思ったときは、ビジネス・インテリジェンス(BI)担当グループにリポートを提出してもらうよう依頼しなければならなかった」と、同社のリテンション/ロイヤリティ・マーケティング担当副社長、マーク・パリッシュ氏は当時の状況を振り返る。今日のバーンズ・アンド・ノーブルは、テラデータのサーバ上に容量約100TBのデータベースを構築し、どのような消費者がNOOKを買う可能性があるのかを、迅速かつ正確に予想できるようになっているという。
しかし、シリコンバレーに本拠を置く調査会社エンダール・グループの主任アナリスト、ロブ・エンダール氏によれば、バーンズ・アンド・ノーブルのBI活用は正しい選択だが、それだけでは不十分だという。
「自社の商品の購入を考えていない人々にはコストをかけていないことを、きちんと把握しておきたい。競合社より低い予算でやりくりせざるをえないなら、金は賢く使わなければならない」(エンダール氏)

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